どうも、寅治郎トライです。
私は夢を持っている、読書感想文という夢だ。
【マーティン・ルーサー・キング自伝】
アメリカは人々の自由を標榜してできた国なのにその実、人種で自由を制限していた、そんな時代に敢然と立ち向かったアメリカの公民権運動の指導者、キング牧師の自伝です。リンカーンの時代ではなく、現代ですらたまに白人警官が黒人を雑に扱ったなんてことがニュースになりますから、差別や偏見との根深かさは相当エグいんだなぁと改めて感じております。また差別・偏見は黒人だけの問題ではありません。一説には松井やイチローというメジャーリーグで大活躍したような選手にすら、アジア人ということで不当なことを発言する勢力があった、なんていいますから、差別・偏見は昔の話でも対岸の出来事でもありません。リアルなのです。
また、不当に辛い思いをして、他者に優しい視点を持っていると思われる人ですらも、何かしらの偏見はあったりするわけですから、人間は差別・偏見から完全に自由になることは無いのかもしれません。
そんな罪深き人類に一定の解答を与えているのが本書になります。キング牧師の語り口は、戦う意思に満ち々々ています。つまり「抑圧者が自発的に自由を与えることはないし、降ってくる自由などこの世にはない。自由は戦って勝ち取る。」と認識していたんでしょうなぁ。我々が普段当たり前にしてるモノ、コトも過去に先人が戦って勝ち得たワケで、ただで何の犠牲や葛藤も無く今成立してるワケではないのです。そんな牧師の言葉から、今人生で何かしらの壁に直面している方は、きっと大いなる鼓舞を受け取ることができると思います。
またキング牧師のエライ所は差別・偏見と戦いながらも「ホワイトをブチ××せ!」的な過激な路線を取らなかったことにあります。「目的はホワイトを打ち負かすことや辱しめることではなく、彼らの友情と理解を勝ち取ることだ。」と言います。牧師はやはり神に仕える立場でもあり、差別・偏見という事柄に集中し過ぎず、大枠の「人」という視点で事に当たり、思考していたようです。好戦的なのに思慮深く、他者への尊厳と品を持つとは、なんてCoolでsmartなんでしょう。
人間は完璧ではありませんから、時に自分に優越を感じると思い上がり『自分より立場の弱い人間には横柄に接していいんだ』と、錯覚することがあります。それは誰にも当てはまることなんだと思います。そんな人類の卑しき側面を乗り越える、知恵と言葉が本書には詰まっています。
【了】
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