寅治郎トライのラジオブログ

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「菊地成孔の粋な夜電波」フリートークのビーバッパー

どうも寅治郎トライです。

夜電波だけコンニチハ、そして終了よサラバ。


菊地成孔の粋な夜電波/シーズン1~5 大震災と歌舞伎町篇】
この本はTBSラジオで放送されていた「菊地成孔の粋な夜電波」の番組内でのトークやコントやあれこれを纏めた本です。私が夜電波を聞き始めたのは2015年あたりからですので、夜電波リスナーとしては後発な方です。後発が故に本を読ませていただくことになりました。

【フリートーク
夜電波を聞き始める以前、私は長くお笑い芸人さんのラジオを愛聴してきたので、菊地さんのフリートークにはかなり衝撃を受けました。菊地さんは博学で、フリートーク中に様々なジャンルの話題・体験談が縦横無尽に飛び交っていたからです。

jazz理論、jazz史、ロック史、ポップス史、ヒップホップ史、ソウル史、Kポップ、基礎楽理、心理学、政治、社会学、お笑い、プロレス、格闘技、海外情勢、海外文化、ファミレス、飲食店、アンダーグラウンド文化、アウトロー文化、歌舞伎町住人の人間観察、整体、銚子の原風景・・・etc。

また話題が広く、知識豊富だからといって、嫌味な知識披露に堕することはなく、話題は硬軟自在で聞き心地はどこを切り取っても面白おかしくて、フリートークは全編、惚れ惚れする諧謔性に溢れたモノとなっております。「もはや話芸とカテゴライズしてもいいのでは?」と個人的に思います。

お笑い芸人さんのフリートークが『明るく楽しい陽気なダンスミュージックであるスイング』とするならば、菊地さんのフリートークは『テクニカルなソロが売りだけどドラマチックな展開も忘れないビーバップの名曲』のような感じです。ジャズミュージシャンだけに。

【口上】
夜電波では、しばしば口上と呼ばれる音楽に乗せての語り・朗読があります。口上に置ける文章の内容は恐らく、菊地さんがそれまで体験したことやその時々の思いを中心に練られているようです。音楽の力なのか、菊地さんの読みの力なのか、お笑いの芸人さんのラジオに慣れた私には、この口上がとてもシャレて聞こえたもので夜電波好きになった一因です。口上の言葉選びは、ロマンティークにしてエロティークで、唯一無二感があります。




【ステッカー】
とまあ菊地さん曰く「私はジャズ屋」と自称しておられますが、ラジオでは構成作家を置かず自ら台本を手掛けたり、文章の著作も多数。私自身、フリートークや口上などの菊地さんの文才・ワードセンス方面に感銘を受けた側面があったものですから、「畜生の浅ましさ」の如く、お笑い芸人さん寄りのハガキ職人染みたことをやっている癖が発動し、夜電波に私なりの言葉選びを駆使しメールなどをしたためてお送りしてみた所、有難くステッカーを頂戴するに至りました。

【音楽】
お恥ずかながら、実は私は知ってる音楽がJpopを中心に、洋楽だったら有名な英米のロックくらいなものでしたから、番組を聞き始めた当初は、夜電波内のハイセンスで好事家も唸る選曲に難しく感じることもありました。しかし番組中の菊地さんのトークやコントや様々な仕掛けを通すと、難しく思えていた楽曲達が不思議に魅力的に聞こえるようになっていました。その感覚はまるで魔法。音楽とラジオ番組の理想の相関関係。いつかまた番組が復活する日をシャンパンのオン・ザ・ロックを飲みながら向かえたいなと思っていたりしています。ウイスキーミルクも忘れずに。

【了】



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