寅治郎トライのラジオブログ

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村上春樹「村上RADIO」ラジオ感想文

どうも寅治郎トライです。

ラジオ感想文?あるいは。
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【村上RADIO】
このラジオ番組は、作家・村上春樹さんがDJを担当するラジオ番組です。東京FM系列。こちらは珍しい放送間隔で、俗に言う毎週放送の形態ではありません。2018年08月から2ヶ月に1度(時に2度)、スペシャルウィークに合わせての放送になります。また『村上RADIO』本放送はおおむね日曜日なのですが、本放送がある直前の週には『村上RADIO・プレスペシャル』と題した事前・番宣番組や前回の再放送などが東京FM内であります。そちらもチェックすると、本放送をより楽しめたり、前回の放送で収まり切らなかった村上さんの肉声が聞けたりします。マニアの方には垂涎の狂喜乱舞音源かも!?

トーク
過去に私自身、読書癖こじらせ時代なんて時期がありましたものですから、もちろん『ハルキスト』『ハルキ信者』という感じにはなり得ませんでしたが、何作か作品を読ませて貰った思い出もあります。好きな作品もあります。そんな状況下、個人的に大好きなラジオというメディアに村上さんが出演ということで興味を持ち、聞くようになりました。聞いてみたら『結構ラジオラジオしていて楽しめたなぁ』というのが印象でした。元々、素の人間性をおいそれとメディアに出す人では無い印象があったし、人間嫌い説も聞いたことがあったし、80年代からずっと時代の寵児的な人でもあったので『不機嫌かますのかな?』とも思っていたのですが、それとは逆に、優しくてリスナーへのサービス精神もしっかりあるトークが心地良かったです。またご自身の音楽への造詣の深さとFMラジオが相まった空間の中にも、しっかりと『物事への問い』を忘れないトークを展開させるのは、さすが作家だなと思いました。

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【ラジオとの親和性】
私的な意見を述べさせていただけば、村上春樹作品では『政治なるモノから自由でいる人物』『中央なるモノから距離を取っている態度』がキャラクターや作風になっていることが多いように思います。またジャズやポップスやロックは基本的に大衆音楽で自由や変化を志向するもの、そしてそれらを流すラジオ。つまり村上文学や村上春樹なるモノは、ラジオと親和性が高いのでは、と思いました。

【村上JAM】
私が個人的に好きな放送回に2019月08月25日・09月01日放送の、お客さんを入れての公開収録をした『村上JAM』回があります。村上さんに共鳴した選りすぐりのミュージシャンの演奏や、村上作品の朗読などが中心の内容です。お客さんは村上さんのファンなので終始雰囲気は暖かく、緩~い遊びな感じがgoodでした。村上さんが求めた近代的自我の一つの帰結を見たとか見ないとか。

風の歌を聴け (講談社文庫)

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【了】


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