どうも寅治郎トライです。
その時刻は、11時11分。
【船守さちこのスーパーランキング】
この番組は1994年~1999年の間に、北海道のSTVラジオで放送されていた夜の帯番組で、当時の北海道の中高生に向けての音楽を中心に練られたラジオ番組でした。略して『スパラン』。この番組の目玉は、STVラジオに寄せられた電話やハガキやFAXによる曲のリクエストと、札幌市内のレンタルショップのCDレンタルの動向などから集計されるシングルCDランキングの発表でした。独自の集計によるモノなので、ランキングの結果は中央の音楽番組のソレとはちょっと異なり、ローカル色が出るのが特徴です。パーソナリティーには船守さちこさんの他、STVアナウンサーの福永俊介さんも参加されておられました。
【越境受信】
『すると貴様は北海道出身なのか?』と言われそうですが、実は私は北海道出身ではありません。北海道には一度もイッたことがありません。しかし私は『スパランリスナー』だったのです。どういうことかと言うと、私は当時本州のとある田舎に住んでいた中高生でした。本州の田舎は夜になると、昼間は絶対に入らない遠方の中波のラジオ電波が多少入り安くなるという現象が起きるのです。その現象を利用して『スパラン』を聞いていたのです。ただ、夜に電波が入り安いからと言って、必ずしもノイズレスなイイ状態の音質を保証するものではなく、基本うっすらとノイジーで、日によってはグロノイジーで聞くに耐えない電波状況の日もあったりしました。また当時は幼く、Radikoはおろか遠方受信型のラジオの知識や存在すらも知り得る余地もなく、普通のノーマルなラジオで越境受信をしていたことになります。ネットを漁ると、私以外でも越境受信でスパランを聞いていた方はいらっしゃるようで「岡山県で聞いていた」なんていう記述を見つけたりもしました。遥かなり越境受信!
【掛け合いトークの原体験】
地理的にトンデモな距離があったり、お世辞にもイイとは言えない音質の環境の中、それでも『スパラン』を聞いていたのはやはり、音楽の力、パーソナリティーの語りの力に魅了されていたからだ思います。個人史的には『スパラン』を聞いてた頃から何年も経った後のradikoのエリアフリー前夜、私はお笑い芸人さんの深夜ラジオにド嵌まりしてまいます。そしてその深夜ラジオ趣味は現在も継続中です。そんな今の自分のラジオ感受性につながる、掛け合いトークの面白さや楽しさを知る原体験になったのはやはり『スパラン』の船守さちこさんと福永俊介さんのトークだったのではないか、と今にして思います。なので『スパラン』は私に取って大切な思い出のラジオ番組なのであります。ちなみに今現在、当時のスパランを録音した断片的な尺の音源があるのでたまに聞いてみますと、今聞いても凄くいい。ですが福永さん、中高生向けの番組なのにけっこうな下ネタをブチ込んでいます。それを上手にいなす船守さんムチャ面白い!ちなみに歌人・小説家の加藤千恵さんもスパランリスナー。リクエスト投稿して『スパラン下敷き』を貰ったらしいです(旭川ッショイ!)。
【北海道×ラジオ】
更に私は、北海道から越境受信で『スパラン』を聞いていたばかりではなく、深夜ラジオ好きになってからradikoエリアフリーが始まるまで『オールナイトニッポンR・ZERO』などを聞くのに、本州からSTVラジオを受信して聞かせて貰っていました。なので私は『北海道×ラジオ』の組み合わせに不思議な縁と感謝を抱いていたりもしています。
【了】
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