どうも、寅治郎トライ・ドン・キングです。
今日も読書感想文、世界チャンピオンを安く働かせて、むしり取っちゃうよ!
【マイノリティの拳】
貧しい境遇から這い上がって、黒人ボクサーが世界チャンピオンになったその後に焦点を当てたノンフィクション本です。私は特にプロボクシングに興味のある人間ではありませんでしたが、私自身も貧しくフリスクをキメて、うらぶれていた時代(今も)に、適当に本屋をブラついていた際、表紙が印象的で購入した本です。
本では、世界チャンピオンという栄光を掴んでも、中々人生が上向きにならない黒人ボクサーがたくさん出てきます。彼らはいろんなモノと戦わなければなりません。
○生まれ持った劣悪な環境と戦わなくてはならない。
○プロボクサーとして厳しい練習を課し、自分と戦わなくてはならない。ライスワークしながら。
○対戦相手と戦わなくてはならない。
○世界チャンピオンになった後、贅沢を覚える自分と戦わなくてはならない。
○敗北した自分と戦わなくてはならない。
○悪徳プロモーターと戦わなくてはならない。
○差別と戦わなくてならない。
って戦ってばっかじゃねーか!しかしまあ、上記のモノは程度の違いはあれど、現代社会を生きる我々にも当て嵌まることがほとんどですよね。今何かしらの葛藤を抱えて生きている人は、この本に書かれたボクサー自身の発言や行動、ボクサーに寄り添った筆致に、何かしらの勇気をもらえるかもしれません。
そして本書の読み所に私が上げたいのは、マイク・タイソンとその師匠であるカス・ダマトの関係を記した箇所です。ボクシングだけでなく人生の指導者的位置、父親的存在のカス・ダマトの死去後、チャンピオンになるも贅沢を覚え、ドン・キングと出会い、数年で凋落していった、抜群の才能と実力を誇ったスーパースター・マイク・タイソンのエピソードは、人生に置ける何かを示唆しているようで胸に刺さります。そして何もかもが上手くいかなくなったタイソンが自分自身に危機を覚えたのか、12年連絡を取っていなかったカス・ダマトの門下生の兄弟子を訪ねるエピソードは個人的な萌えポイントです。
競技の訓練とは別に「人間なるもの」を磨いていかないと、掴んだ栄光は凋落の第一歩になる、ということなんでしょうなぁ。栄光は眩しく、掴めば気持ちいいけど、いつのまにか自分を蝕むもので、律する自分を持たなくてはならないんですね。まあ栄光掴んだことないけどね。
あといつか、タイソン伝説として本の中で紹介されていた「マイク・タイソン一晩で24回セッ×スをヤッた」ノンフィクションも、どこかで読みたいです。
【了】
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