寅治郎トライのラジオブログ

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「バイタル柔道」読書感想文

どうも寅治郎トライです。

得意技は『参ったしたくせに全然効いてなかったぜアピール』です。

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【バイタル柔道】
この本は柔道の中級者・上級者向けの、応用的な技の入り方が多数解説してある本です。基礎的な教則本ではありませんので興味のある方は注意が必要です。初版が1972年とありますから、1972年の時点で"応用的"とされていた技術書になっております。連続写真が載っているので技の流れが掴み安い作りになっています。もちろん2020年代が見えている昨今の理論やルールでは一部内容を「?」と思われる方もいらっしゃるかもわかりません。まあ、なんでもそうですが、今の価値観で過去の何かを批判し過ぎてはいけません、てことでよろしく。ある意味、歴史書的に見ても面白いかもしれません、時代の流れを感じて心の遊びにするも良し。

【柔道からJUDOへ】
近年の国際試合の度重なるルール変更により「柔道がJUDOになった」とよく言われるようになりましたね。雑誌「近代柔道」の表紙も「JUDO」という表記が大きくなって随分経ちますしね。
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(90年代の「近代柔道」です。)

「柔道がJUDO」になったという時、ちょっと批判や皮肉を含んだニュアンスで言う場合が多いように思います。私的には「五輪競技にまでなって何年も経っているのだから、何かしらの国際化は避けられない、多少の変化は仕方あるまい」と思っております。大仰な比喩を持ち出せば、魚も海から出たからほ乳類が生まれたし、鎖国をやめたから日本は近大化したワケで、もちろん痛い目もみるけど、生物は変化した後の進化に賭けなくてはいけない時期があるのです。

【よりハイブリッド化を】
柔道のインターナショナル化を受け入れつつも、私はもっと柔道がハイブリッド化してもいいのかなぁ、とも思っています。具体的にはレスリング、柔術、サンボ、相撲などのコンタクトスポーツの技術をもうちょっとちゃんと研究してもいいのではないかなと思うのです。とある国の土着の格闘技などもよいでしょう。今でも取り入れてる場合もありますが、もっと本格的に。私は一応経験者なので柔道脳で他のコンタクトスポーツを見ますが、そちらでは基礎的な動きでも柔道ではあまり意識されてないモノもあったりで、基礎を真似ただけでも柔道では簡単に決まるケースが多いように思うのです。レスリング、柔術、サンボは立ち技、寝技もあり、柔道とのシンクロ率は高いハズ。そして何より、現代の高度の情報化社会ではレスリング、柔術、サンボの映像に簡単に辿りつくことができるため、ハイブリッドの果実を得やすい時代なのです。ネットという誰でもアクセスできるアーカイブが存在している現代は人類史上、最も文化に変化進化が起きやすく起こし安い環境下とも言えます。もちろん各技術、自分なりに柔道ナイズするのは前提で。個人的には、捨てられがちな寝技がハイブリッド化されて、寝技のエグイ攻防が一般に認知されたりしたらオモロイだろうなんて夢想しております。

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【寅治朗トライと柔道】
とまあ、このようなことをエラソーに語ってる貴様は何者だ!と思われ方もいるでしょうから軽くお話ししますと、私は学生時代柔道をやっていたのです。もちろん強豪校とかに属していたワケでもなく、全国的な輝かしい成績があるワケでもありませんが、一応自分なりに真剣には打ち込んではいました。私の属していた柔道部は基礎を重んじる雰囲気があり、あまり変則応用的なことをしないムードがありました。内気な私はムードを守りつ、いつか応用的な技もやってみたいと思いつ「バイタル柔道」を読んだりしていたのです。ですがそうこうしている内に時は経ちいい大人になり柔道から離れてしまいました。最近ふとしたことで「バイタル柔道」を手に取る機会があり、懐かしさにほだされ、柔道への勝手な理想をブログに書いてみたのでした。

バイタル柔道〈寝技編〉

バイタル柔道〈寝技編〉

【了】


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