寅治郎トライのブログ

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「自省録」「保守の遺言」読書感想文

どうも寅治郎トライです。

読書感想文空母の建設を待たれよ。


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【自省録~歴史法廷の被告として~】
この本は中曽根康弘さんの子供時代の原風景から始まり、戦時中の海軍将校時代、政治家で身を立て、政治家を引退する辺りまでの頃に遡って、当時ご自分が関わった政治案件を回想し、その時々の人々や、当時どういう思いだったかを語っている本です。2004年出版です。


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【保守の遺言】
この本は2010年に出版された本で、時は民主党政権時代なので、来たる(と思われていた)二大政党制などへの言及から始まり、保守とは?日本の立ち位置とは?などが綴られています。

上の【自省録】が虫の目視点での物言いが多いとするならば【保守の遺言】は鳥の目の視点による、より俯瞰的な立場からのご自分の政治思想が書かれてあります。また2つの本は引用している出来事や雑感の記述が一部似通っている箇所があるので、両方読めばより中曽根政治への理解が深まるのではないでしょうか。

小泉批判
まあ、やはりというか、だろうなというか、小泉政権にはとっても批判的な発言をしています(辞めさせられたからね!)。印象的なのは「小泉氏の『自民党をブッ壊す』発言はタクティクスでしかない」と言っている箇所です。国民やメディアは『自民党ブッ壊す』発言に結構な感じで乗ッかったようでしたが、戦前から世を見てきた老獪な政治家を酔わせるには至らなかったということでしょうか。そもそも最初から世代的にも政治思想的にも、非情の小泉流とは相容れないものがあったようですけどね。

【保守とは?】
「保守とは、ただ古いモノを盲目的に養護する態度ではなく、守るベき大切な価値観や視点を基礎に変化進化していく態度だ!」と喝破しておられます。換骨奪胎的な?脱構築的な?温故知新的な?そうやって明治維新も戦後もやってきたとのこと。

【ナショナル化とインターナショナル化】
キャリアから察するに中曽根さんは、戦前の海軍に属していて、国が過度に右傾化した時代の空気を吸い込みつつも、戦後は西側諸国で急速に一等国になるべく努めた人物、という言い方ができると思います。なので過剰なナショナル化で国が壊滅した姿と、急速なインターナショナル化で国が発展する姿を同時に体感した希有な経験を持っているのです。だからといって、単純な「ナショナル卑下・インターナショナル礼賛」の立場にならないのが中曽根さん。歴史伝統から学び反省しながらも、欧米にも疑問を持つ視座も忘れず現実に活かす、結局は政治・政策はナショナル・インターナショナルの濃淡や速度や距離感を間違わないことなんだなと思いました。

【ヤ×ちゃん】
ちなみに子供の頃、中曽根さんは「ヤッちゃん」と呼ばれていたそうです。将来首相になる人が「ヤッちゃん」とはねぇ、不思議な運命の綾を感じましたw

自省録

自省録

  • 作者:中曽根 康弘
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/06/26
  • メディア: 単行本
保守の遺言 (角川oneテーマ21)

保守の遺言 (角川oneテーマ21)

【了】
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