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与謝野馨「堂々たる政治」読書感想文

どうも、寅治郎トライです。

今日も読書感想文税10%に上げちゃうよ。

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【堂々たる政治】
著者は与謝野馨氏です。2007年に参議院選挙で負けた安倍政権は内閣改造を実施。改造で与謝野氏が官房長官に就任した辺りのことから書かれていて、小泉政権、自分の生い立ち、政治家人生を振り返ったりして、持論の政治哲学や、消費増税などを語ったりしている本です。

09年の総裁選か何かでテレビ番組出演して議論してた際、与謝野氏が「社会保障の問題はいくら議論しても解決しない。だけどおカネがあれば一発で解決する!」みたいなことを言ってるのを聞いたことがあったので、私の与謝野氏のイメージは、ゴリッゴリッの理論派で、庶民の心の機微など1ミリも興味なく、官僚のブリーフィングも要らない・官僚すらも寄せ付けない、冷徹な増税派、みたいなものでした。しかし本で語られる与謝野氏は、それなりに人間臭い側面があり、意外なのは「新自由主義経済」に違和感を持っていたことです。「新自由主義経済」に一定の警戒感を持っていたと明かしています。

また本に書かれてある言葉で気になったのは「与党政治家は原理主義でなく現実主義であれ。そのため君子豹変すべし。」という言葉です。与党政治家は思想の美しさに殉じるのではなく、現実が要請するなら、思想を豹変し現実を選べ、ということを言っておられるんだと思います。こういう思想があるから、突如民主党政権に参加したりするのも厭わなかったのかなぁと思いました。政治家として放って置けない何かを感じたから、それまでの経歴無視しても民主党と組んだ、というまさに「原理主義より現実主義」の実践ですね。

まあ揚げ足取るワケじゃないですが与謝野氏はこのような本も出しています。

民主党が日本経済を破壊する (文春新書)

民主党が日本経済を破壊する (文春新書)

民主党が日本経済を破壊する】
こちらの本は鳩山政権を批判したそうで、ご自分は増税を打ち出した菅直人政権に参加したんだから整合性は取れてるんだそうな。

国民に幻想を振り撒かず、耳の痛い増税のことも堂々と訴えるのが「堂々たる政治」ということだそうで、政治の王道と位置づけております。国民の耳に痛いことを言うのは、国民に甘いことを言い、国民を煽り、終いには負ける戦争に突っ込むしかしなくなった昭和初期の政治指導者への与謝野氏なりの総括みたいです。

因みにこの「堂々たる政治」はブックオフで買ったのですが、サイン本です。しかし本人が書いた本物なのか判然としません。前の持ち主が勝手に書いたとかじゃないよね!?
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【了】



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