どうも寅治郎トライです。
本の内容を加工して読書感想文に纏めるのがインテリジェンス。
【インテリジェンス・武器なき戦争】
この本は、外交ジャーナリストの手嶋龍一さんと、作家の佐藤優さん共作の対談本です。2006年出版です。当時は『インテリジェンス』という言葉が一般的ではなかったらしく、タイトルに編集者さんが難色を示した、と他の著作で語られていた本です(おそらく)。つまり本書は『インテリジェンス』の一般的認知の先駆けとなったもので、過去のインテリジェンス史に残る外交官やスパイの名インテリジェンス大立ち回りを引いて、インテリジェンス活動とは何なのかを易しく教えてくれます。
【インテリジェンスとは?】
私なりに整理すると『インテリジェンス活動とは、自分の国の政策に活かすために、他国の秘密情報を得ること』。ただ秘密情報は簡単には手に入らないので、普段から対象の国の要人と仲良くなったり、公開情報から他国の雰囲気や思考体系を学んだり、時には盗聴したりしなきゃならないらしい。佐藤さん手嶋さんは主に、人からの情報や公開情報から対象国の秘密情報に迫った外交官やスパイの、生き馬の目を抜くが如くの知的曲芸の鮮やかさを著作にしている印象。そしてインテリジェンス活動に携わるの人々の周辺に発生する愛憎や嫉妬や葛藤、確執などにも焦点を当てるスタンス。
『他国の秘密情報に迫る』などと言うと『なんと大仰な』と言う方も居ると思いますが、日本でも何年にか一度、外務省・防衛省で機密漏洩事件などがありますし、某国では日本人がスパイ容疑で身柄を確保されただのニュースになったりしますから、冷戦が終結しても水面下では国同士がお互い、外交官かスパイが暗躍しているじゃないかなと思われます。
【インテリジェンス・オフィサー】
『インテリジェンス・オフィサー』とは、明確な定義がされているわけではなく、表からでも、極秘裏にでも、外交官としてやっている方も、スパイとしてやっている方も、他国の情報収集&分析されている人のことを大きく括って『インテリジェンス・オフィサー』と本では呼ぶようです。
【鈴木宗男像】
佐藤優さんとえば、2002年の鈴木宗男事件の渦中の人物としても有名です。あの当時、報道では宗男叩きの内容ばかり飛び交っていましたが、こちらの本では報道とは違う、本来の政治家としての鈴木宗男さんの立ち位置やスタンスなど書かれていて、興味深く読めます。佐藤さんと鈴木宗男さんとの初遭遇、いかにして鈴木宗男さんと組むようになっていったか、いかに外務省と対立していったか、などが書かれていて、報道の鈴木宗男さんしか知らない人にオススメです。鈴木宗男さんのインテリジェンス思考を垣間見えるエピソードも明記されています。
【了】
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