寅治郎トライのラジオブログ

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手嶋龍一・佐藤優「米中衝突~危機の日米同盟と朝鮮半島~」読書感想文

どんも寅治郎トライです。

大陸間弾道読書感想文、発射ッ!
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【米中衝突~危機の日米同盟と朝鮮半島~】
この本は、外交ジャーナリストの手嶋龍一さんと、作家の佐藤優さんとの共著で、2018年06月の米朝会談とその周辺の水面下の攻防を披露&分析し、ひいては東アジアの近未来などをインテリジェンス脳全開で論じ合い、関係各国の内在的論理を掴もうとする内容です。

【危機を煽るマスコミを利用?】
2017年08月29日に北のミサイルが北海道上空を通過して、全国瞬時警報システム・Jアラートが鳴るなんてことがありました。実は私もその時、Jアラートで起こされました。Jアラートが結構な広範囲で鳴って、ミサイルが北海道上空を通過したというショッキングな側面もあったために、日本のマスコミでは当時『北朝鮮ヤバいよ!何してくるかわからないよ!』調での報道が目立ちました。そしてそのミサイル騒動を受けて安倍政権は10月に『国難突破』を旗印に解散総選挙に勝利します。この一連の流れをインテリジェンス脳で見ると、マスコミの危機を煽る癖を安倍政権が上手く利用して選挙に勝った、という側面があると言います。北海道の上空をミサイルが通過するのは確かにショッキングですが、それでも大事に至らない場合もあるのに(実際被害っぽい被害は無かった)、そこら辺の動静の情報を取らずに、視聴率か反響のためか危機を煽る報道に終始したために、権力監視のマスコミが権力側に、権力を資する材料を与えてしまった。安倍政権の一本技が決まったのです。出足払い一辺等の攻勢を読んで、燕返しをかけた感じでしょうか。

米朝首脳会談
本では2018年02月の平昌五輪開催の人の往来の最中韓国で、北の高官とアメリカの高官が接触して、北側から米朝首脳級会談を申し入れたということが明かされています。2018年06月それにトランプ氏が応じたという形のようです。トランプ政権内の戦略家達でも直接会談に反対の人がいたと言いますから、史上初の米朝首脳会談に漕ぎ着けたのはトランプ氏の持つ親分型人間性の突破力と、核兵器の引力かなと思いました。とはいっても日本的には、米朝だけの取り組みだけでなんでも勝手に大勢を決められては、不利を被る可能性もありますから、他国間交渉の方がいいのかな、なんて思いますね。

【中国の海洋進出】
本では、近年海洋進出している中国へも言及しています。元々大陸国家の中国が海洋進出しても、やり方が海洋国家的でなく、周囲との軋轢を厭わない大陸国家的な海洋進出だと、指摘されています。因みに戦前、日本は本来海洋国家なのに、大陸国家の真似をして大陸へ進出して結局は失敗しています。他意はありません、あくまで参考までに。

【了】


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