寅治郎トライのラジオブログ

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「アンネの日記」読書感想文

どうも寅治郎トライです。

読書感想文日記つけようかしらん。


アンネの日記
こちらは第二次世界大戦中のドイツのユダヤ人迫害政策から逃れ、オランダに移り住んだユダヤ人家族・フランク家の次女、アンネ・フランクの日記が掲載されている本です。オランダでもドイツのユダヤ人迫害政策は迫ってくるので、家族は「隠れ家生活」を余儀なくされます。日記は「隠れ家生活」をスタートする所からはじまり、当時の暮らしぶりや周辺の人々、オランダの戦況、徐々に芽生える十代少女の自我などについて書かれています。日記では自分のことを13歳、14歳と言っていますから、変な言い方をすればJCの女の子の日記を無断でのぞき見する本とも言えます。また第二次世界大戦の流れや用語の基礎知識があった方が、この本の持つ文学性により感応できると思います。

【1940年代のJC
アンネの日記』といえば「戦争に巻き込まれたいたいけな少女のナントカ」とよく言われます。もちろんそういう読み方を王道に、亜流な読み方として「1940年代のJCのリアルな心理」と読むこともできると思います。なんというか、自我が芽生えたつつある時期なので結構不遜なモノの言い方で、親や周りの人々への軽口・悪口が羅列されているんです。自分を成立させてくれている周囲への配慮や謝意は薄く「あれはスカン、これはスカン。私はこうだ!」の調子で自分に陶酔したような言い方が多いように思えました。そこから察するに「1940年代のJCのアンネもそうなのだから、若者の自己中心的な自我のあり方ってのはいつの時代も同じ」と言えるのかもしれません(もちろん私自身もそうでした)。しかしまあ本一冊になるだけの量と内容の文章を書いたりしてたワケですから、今風のタピオカ・SNS・いいねで大満足のJCとは違う、思索の知性を強く持っていた方なんだろうと感嘆も覚えました。JCすらも思索せざるを得ない戦時下という厳しい時代だったという側面もあったのでしょうか。




【勝利しても】
日記のだいたいの期間は1942~1944の内容になっております。スターリングラードの攻防~ノルマンディ上陸作戦の時期で、戦況が打倒ドイツの風向きへと決定的に変わっていく期間でもあります。そんな状況下でもアンネは不幸に見舞われたということになります。未来から見れば「どこがどの時点で勝った」などと簡単にわかりますが、リアルの戦争では勝ったからとてすぐに状況が良くなるわけでも死者がゼロになるわけではないので、例え勝った側でも直ちに平和や安寧を得られるワケでは無いとうことなのでしょう。それが戦争の怖い所。「戦争、ダメ、ゼッタイ」の感を強く思うに至りました。しかし戦争の無い時代はない。人類よどうなってんだ!

【了】


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