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藤井裕久「政治改革の熱狂と崩壊」読書感想文

どうも寅治郎トライです。

今日も読書感想文じゃよ。長老だ!
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【政治改革の熱狂と崩壊】
旧民主党勢力の長老的な立場にあった藤井裕久氏の著作です。藤井氏は大蔵省出身で、大蔵大臣、財務大臣経験者なので、本では経済通政治家の視点で語られています。経済通ですから、ゴリンゴリンに理論的で「税金あげりゃいいんだ!」的な人なのかなとも思ったのですが「政治には人間的な情が大切」とする頁もあり、心に響く箇所もあります。刺激を好まず、落ち着いたトーンと視点が心地良い本です。

本書は全編を通して「モノゴトの熱狂の後には必ず混乱とその後始末がある。」という設定を引いて時代と政治を語っています。「熱狂に酔いすぎるな」といっておられます。

藤井氏が指摘する「熱狂」に、昭和の戦争、田中角栄政権、バブル経済、小沢氏主導の政治改革、小泉純一郎政権、アベノミクス、などを上げています。更にその後の混乱について言及しています。「熱狂」で終わらず「熱狂後」にも焦点を当てているのが長老らしいなぁと思いました。

面白いのは、藤井氏は田中角栄氏の弟子に当たる方なので、田中氏の人間的魅力を礼賛しつつも、田中政治を「大盤振る舞い」と評して、その「大盤振る舞い」の後処理として、福田赳夫氏の経済政策を評価している点ですね。

更に田中後の大平正芳氏の「一般消費税」、竹下氏の「消費税3へ%アップ」、橋本氏の「消費税5%へアップ」、自公民三党合意「消費税増」も、「大盤振る舞い」の後処理に当たると定義しております。後処理、長いよ!

また93年の非自民党政権のできる過程の前後を、小沢氏の側近という視点で語っています。あの政争の中心人物の小沢氏の視点ではく、一歩引いた側近視点の解釈は新鮮で一読の価値ありと思います。

またそこから小選挙区制度作りに奔走した藤井氏ですから、小選挙区制度の効用を熱く語っております。

小選挙区制度は強いリーダーシップ型の政権ができるので、反対派の調整に時間を取られ過ぎないので、流動的な国際情勢にもスピードで対応策できる。

○更にリーダーに強い権限があるため、かつてのように民主的手続きで選ばれたリーダーに、派閥の領収が口を出すことも少なくなった。派閥の活動範囲が以前より抑制され適切になる。

○時のリーダーがヘマをしたなら国民が選挙でそのリーダーを座から引きずり落ろし安くなった。(普段から野党がしっかりしているのが前提)

とまあ、小選挙区制度の良い所を上げつつ、ここでも小選挙区制度で作られ安い「熱狂」に対して警戒心を持つよう同時に伝えております。

政治改革の熱狂と崩壊 (角川oneテーマ21)

政治改革の熱狂と崩壊 (角川oneテーマ21)

【了】


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