どんも~寅治郎トライで~す。
今日はね、この本の読書感想文だけでもね、読んでから帰って欲しいなって思ってるんですけどね。
【保守の知恵~アジア平和外交の歴史的真実~】
この本で定義されている「保守の知恵」って何かと言いますと、保守が与党で政権運営している場合、ちゃんと野党の話も聞いて政策に取り入れていく、野党の人脈も活かして与党をやっていく、ということらしいです。引いては、与野党間だけの話ではなく、敵対勢力や立場の違う人々への理解を持つ、そしてそういう人材も世のため人のため活用していく、そんな度量の広さを「保守の知恵」と言うのだ!というワケです。批判されたらガチギレ・フルボッコ型の反論をする安倍首相の気質や、今の強い官邸や、一強多弱、対決型が過ぎる国会を憂慮している内容です。
本では、田中角栄氏の日中国交正常化や、福田赳夫氏の日中平和友好条約、を例に取り、プライドや立場を曲げて、当時の野党の人脈を生かした保守政治家のエピソードが語られています。
私の個人的感想を言えば、政治家の一つの技として、たまに与党と野党第一党なんかと結託するというのは、あってもいいと思います。あんまりしょっ中やるもんじゃないけどね。野党も政治家も税金の発生している国会議員なワケですから、国民国家に良く作用するならその人脈など活用されるのはいいことと思います。野党だから能力や知見が活用されず、歴史に埋もれて行くのは人的リソースを無駄にした感じがして悲しいですしね。その野党だった人が「与党になってから人脈と能力活かします!」なんて言っても総選挙で勝つのが数年後じゃ、なんかもったいない気もします。
ただ反面、そういうやり方を好まない硬派な議員も与野党、共にいるので、相手も説得、身内も説得で、合意形成に時間やカネがかかり難航する側面もあります。そして何より国民からはわかりずらく見えるということもあります。
その与野党がつるむ感じがキライで、小選挙区制度をつくったのが小沢一郎氏でした。小沢氏は激動の国際情勢でスピーディーに判断を下すには、与野党結託では時間がかかるので、時の首相が責任を負う形にし、野党も無視、与党も無視、して首相が決断するという路線を追求したのでした。(‘07の大連立構想は未熟な民主党に与党仕事を勉強してもらうための結託?)。
まぁ、結局、どちらも一長一短ありますやん!って話ですね。まあ政治手法を論じてる本というフィルターを外して見れば「保守の知恵」という体を借りて「若者どもよ!今風の合理主義で、なんでも解決できると思うな!曖昧や敵対を越えた視点を持てよ。」というメッセージとも読み取れます。
因みに作者のお二人は大学時代の学友同士だとか。年を重ねてからも学友と議論できるってステキやん。またお二人にはこのような著作もあります。
ですがこの本は「保守の知恵」と内容がほぼ同じです!【了】
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