寅治郎トライのラジオブログ

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平川克美「路地裏の資本主義」読書感想文

どうも寅治郎トライです。

同情するなら読書感想文を批判しないでくれ!
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【路地裏の資本主義】
こちらの本は、実業家・文筆家の平川克美さんによる著作です。金融資本主義やグローバル競争などの、何年も前から現代社会に蔓延る前のめりが過ぎる経済活動に疑問を持った視点で、昨今の資本主義社会を語る内容になっております。時に資本論言語を用いながら、時に猫の視点を用いながら、全編通して無機質な貨幣主体の資本主義ではなく、人間の顔をした資本主義に軸足を置いた論考が炸裂しております。

【交換≒経済≒おカネ≒幸福?】
紀元前以前から、人々は物々交換をやってきたと古い文献には記録されています。昔の人々は、何か必要なモノを得る際に、野山で何かを取ってくるだけでなく、物々交換という手法も用いていたということです。物々交換が現在の経済の源流とも言います。つまり新化変化はあれど、歴史的にも長い期間取り行われてきた営みなのですから、人間にとって『交換≒経済』は普遍的に必要な価値と言えるのではないかなと思います。そして過去から続く普遍的価値であるということはつまり『需給者双方が納得した状態でのサービスやモノとカネの交換は人の幸福に敵う行為』なのではないかなとも思います。つまり『適切な経済行為≒カネ、は人間の幸福』の一つなのです。あくまで『適切』が枕詞になります。一たび『適切』が崩れ、片方が走った言い分・取り分を主張し実行した場合、それはもう片方が不当な思いをすることがありますから『幸福』ではなくなります。

【人間の顔をした資本主義】
世の中を見るに、カネのなんちゃらで最悪の場合、死人まででることがありますよね。言っちゃえば『経済』とは人に幸福を与える反面、悪用すれば人にやな思いもさせることができ装置でもあります。なので『経済』に於ける幸・不幸は、まさに表裏一体・コインの裏表。そしてこの『経済』に於ける幸・不幸の表裏一体気質・コインの裏表気質の一因は、カネの持つゼロサムゲーム性からくると思われます。だもんで自分のプラスが相手のマイナスであるゼロサムゲームな『経済』運営で大切なのは『適切』の感覚。ってことで経済・カネの運営での『適切』を考えるとは、最後には『人を知ること』『他人を理解すること』に行き着くはず。ほんでもって『人を知る』『他人を理解』するには『教養』が必要になる。つまり経済・カネの運営は、一見セルフィッシュな行為にも思えるのですが、最終的には『教養』なる『総合知』や『人間力』が基礎になると私は思うのです。とまあこんなが私の『人間の顔した資本主義』の独自定義とさせていただこうじゃあーりませんか!

路地裏の資本主義 (角川SSC新書)

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【了】

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