寅治郎トライのラジオブログ

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坪井賢一「めちゃくちゃわかるよ!金融」読書感想文

どうも寅治郎トライです。

読書感想文で不正を暴く!
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【めちゃくちゃわかるよ!金融】
こちらの本はダイヤモンド社取締役の坪井賢一さんによる著作です。タイトルの通り、世の中に存在する金融なるものを丁寧に解説しております。リボ払いからクレジットカード、銀行の機能、バブル経済、グローバル経済、リーマンショックなどの基礎解説が初級者~中級者向けに展開されております。因みに2009年の著作なのでアベノミクスやアフターコロナの話題はありません。そのつもりで。

【モノやサービスに溢れた社会がイイ!】
何故、モノやサービスの溢れた社会がいいのか?何故現代人は、モノやサービスが溢れた社会を追求しているのか?それはモノやサービスが増えれば、前世代の世界観では辛い思いをしていた人が救われる可能性が増えるからだと私は思います。

例を出せば、現代のデジタルメディア機器の発達と個人所有で、かつてなら闇に葬られていた不正が暴かれる、などがあります。あおり運転者の逮捕などまさにそう。前世代には、何かしらの不正があっても、今風のデジタルメディア機器を個人所有できなかったので、不正を正すことが敵わず、辛い思いをした人がいると推察します。

そしてモノやサービスが増える基礎になるのは新技術や技術革新などだと思います。んでもってその新技術や技術革新に必要なのが、金融だと思います。大雑把に言えば、技術開発者の普通の給料は金融が貸す。技術の研究に必要なカネも金融が貸す。カネは技術が開発されて儲かったら色つけて返してくれればいいという考え方。でなければ技術者自らがライスワークして、更に研究費用まで捻出させていては、技術開発がいつになるかわからない。

つまり金融を肯定したから、スピーディーに新技術は生まれ、高度にモノやサービスが発展した社会を今の水準で成立させている。逆に金融を『カネ貸しの卑しい仕事だ』として肯定しなかったのならば、技術発展はもっと遅かったでしょうから、現代人は今よりももっと低水準なモノやサービスで生きていたことになります。

今より低い水準のモノやサービスの社会であることを、先の例で考えるならば、我々は今でもあおり運転を暴けなかった状態だったかもしれない、ということにもなります。

【金融がクリエイティブを引き出す?】
金融は技術開発を促し、そのスピードを上げる。つまりおカネは『ラーメンを食ベる』などの瞬間的な欲求を満たす以外にも上手に使えば、人間の創意工夫を促す側面がある。おカネは人間の夢や行動を実現させうるためのブースターや加速装置のような使い方ができる。金融は人間のクリエイティブを引き出す作用があるのです。しかしカネというジャンルは過剰が付き物で、金融という装置を利用して高利貸しなんことができたりします。つまり金融は『適正』に運用すれば人間のクリエイティブを引き出すこともできるけど、『過剰』な運用すれば搾取としても機能してしまうのです。金融は常に『適正値』を思考しながら運用すべき行為なのです。

【了】

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