寅治郎トライのラジオブログ

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【体験談】佐川急便の荷物仕分けで働いてみたッ!vol.10/トゥルー・ブルーワーカー

どうも寅治郎トライです。

May the TRUE BLUEs be with you!

【佐川急便の荷物仕分け】
前回、前々回、前々々回のページでは、荷物仕分け要員であった私から見えた佐川急便の内部を語ったりしました。続いて、このページでは更に俯瞰して肉体労働・ブルーワーカー・エッセンシャルワーカー、はたまた物流業界を語り『佐川急便の荷物仕分け・体験談』の結びにしようかと思います。

【底辺職業ランキング】
2022年06月だったかに『底辺職業ランキング』なる、ブルーワーカー、エッセンシャルワーカーの職業をおちょくったようなネット記事が社会的批判を浴びました。荷物仕分けは『底辺職業ランキング』が定義する所の『底辺職業』に当たるようです。私はかつて『佐川急便の荷物仕分け』をやっていた者ですから、なんとも言えない気持ちになりました。
 『底辺の職業ランキング』などでもそうですが、ブルーカラー系のお仕事を臭する時に「肉体労働は誰にでもできる」という言い方を耳にすることがありますよね。ハッキリ言ってそれは大嘘です。佐川急便の荷物仕分けの肉体労働に関わってわかったのは『肉体労働は誰にでもはできない』ということ。

【肉体労働は誰にでもはできない!】
どういうことかと言うと、佐川急便の荷物仕分けという肉体労働の現場に、何人もの新人が入って来てはすぐに逃げ出す、そんな場面を私は何度も見ているのです。その理由のほとんどが、1、2度現場に入っただけで「体が辛い、体力が持たない」。ちゃんと定着して長尺の期間やり切った、という人の方が少ないのです。結局は世の中、肉体労働を継続的にやれない人間ばかりなのです。つまり、肉体労働は誰にでもはできないっていうことの証明。肉体労働が続く人は、体力・根性・責任感の才能がある人達なのです!




【本当に底辺なのか?】
佐川急便で荷物仕分けの仕事をしていた時、人の身長よりも高く積み上げられた荷物群にほとんど全てを支配された倉庫内を眺めていると、資本主義のリアルと、人間の欲望のエゲツなさに思い至り、ある種の戦慄さえ覚えたものです。信じられない量の荷物は皆『人間の欲望の数』と言い換えることができます。倉庫内に存在する天文学的な数字の荷物は、人々の思いや欲望の数。荷物仕分けや荷物宅配はその思いや欲望の下支えや下準備のようなもの。
 物流業界の人々は肉体労働なので、時にはケガするリスクをも請け負いながら、そして自分の体力を削りながら、人様の思いや欲望を肯定してその基礎に従事している。それなのに『底辺職業』などと言って軽んじるのは私はおかしいと思う。『底辺職業』などではなく、資本主義の底が抜けないように『世の中を底辺から支えている職業』なのです。それがブルーワーカーの真実。私は物流業界とそこで働く人々がもっともっと評価されて欲しいと願っています。

【了】
どうですか皆さん『佐川急便の荷物仕分け』で働きたくて大根おろしで顔を洗いたくなったよね?ではまた。



【最後に】
長きにわたり拙文・駄文にお付き合いいただきありがとうございます。これにて『体験談・佐川急便の荷物仕分けで働いてみたッ!』は完結になります。しかし寅治郎トライの非正規労働を巡る旅はまだまだ始まったばかりだ!次回作にご期待下さい。

【完】



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