寅治郎トライのラジオブログ

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柔道と柔術|寝技の違いを論じてみたッ!

どうも寅治郎トライです。

アナブラザー。

【柔道と柔術
たしか90年代中期辺りからだったでしょうか、総合格闘技の世界ではブラジリアン柔術出身の選手が名を馳せるようになり、それが近年のブラジリアン柔術の流行の起源になったように感じます。「凄い格闘技があるんだな、ところでブラジリアン柔術とは何ぞや」と言うことでブラジリアン柔術をちょいと覗いてみると『??』柔道と技ほとんど同じじゃん!と思ったものです。まあ同根の文化ですから当たり前なんですが、このページではちょっと見どっちがどっちの判断が難しい柔道とブラジリアン柔術の寝技を比較しながら分析してみようと思います。

【notice!】
しっかり比べてしまえば細かな相違点はたくさんあるでしょうから、個人的に気になった所をピックアップして文章にしております。文章中『ブラジリアン柔術』と書いたり、単に『柔術』と表記している所がありますがそれらは同じモノを指しています。文章上のゴロのよさ・悪さで使い分けているだけで他意はございませんのでヨロシクです。主に柔道と柔術の寝技のことを論じております。

【防御を突破するゲーム】
柔道には亀や腹ばい足がらみなどの防御動作があります。同様に柔術はクローズドガード、ハーフガードなどの防御動作があります。防御動作とは言うまでもなく、相手の攻撃を食らわないための所作です。試合やスパーリングや乱取りの流れの中で自分が攻め切れず、逆に相手に攻められそうになったら防御動作を取り、相手の攻めを防いだりします。そして柔道と柔術、共に防御動作を突破することが寝技の主要なゲーム展開の一つになっています。




柔術の特徴】
柔道・柔術共に防御を突破するゲームと言いましたが、その一方で実は双方、防御状態から攻めることも可能です。特に柔術はその傾向が強く、防御動作を取りながらも攻めることが可能です。柔道も防御状態から攻めることもあるのですが、防御状態を保っていれば数秒で『待て』がかかり開始線に戻り、立ち技からリスタートになります。柔道の選手の多くは戦略として、防御姿勢からリスクを犯して攻めるよりもリスタートを選ぶ傾向があります。その辺から見るに、柔術は柔道よりも防御しながら攻める技術が発展していると言えます。


【柔道の特徴】
柔道の寝技には亀取りという言葉があります。腹ばいか亀の防御状態になっている相手に技をかけることを意味します。一方、柔術には亀や腹ばいの防御がありません。何故かというと柔術ではバックを取られると相手のポイントになるからです。絞めや関節技ではなく、バックを取られる行為が相手のポイントになるのです。つまり対戦相手に背中を見せる行為はゲーム上よろしくないので、柔術では亀や腹ばいの概念が希薄で、従って柔道で言う所の亀取りや腹ばいの技術はあまりありません。背中が向けられたら技や技術というよりもバックを取りにいく。その辺を見ると、柔道には亀や腹ばいを攻める技術が多様である、と言えたりします。

【応用の可能性】
もちろん柔術でもお互いに攻める者同士が攻防でもみくちゃになった時、ほんの短い一瞬だけ、うつ伏せ状態で相手に背中を向ける瞬間もあります。なので柔術でも柔道の亀や腹ばいを突破する技術を使うこともできます。
 また柔道では、柔術で言う所の防御状態を取ったら『待て』を待つのではなく、スキあらば柔術の技術で持って『待て』の前に攻めることもできます。防御状態から無理に攻めるリスクを懸念する柔道選手が多いですが、柔術をやっていればその辺のリスクにも対応しながらの攻めも身につくんじゃないでしょうか。柔道では概ね、防御動作に入った相手は『待て』狙いだと解釈されて、あまり警戒されません。そこの意表を突き、本来捨てるやり取りだった所から一本勝ちを拾うこともできます。
 このように柔道と柔術、お互いの技術は応用可能である、というのが私の思う所です。
【了】



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