寅治郎トライのラジオブログ

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「令和2年 柔道 全日本選手権」感想文

どうも寅治郎トライです。

小内掛け、小内巻込。私は「捨て身小内」派です。
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【令和2年・全日本選手権
ご存知の通り本来、男子全日本選手権はその年の4月29日に行われるのですが、新型コロナウィルスの影響で、令和2年(2020年)は04月29日の開催が適わず、なんやかんやで、2020年12月26日に日本の講道館で行われました。優勝は旭化成所属の羽賀龍之介選手。羽賀選手はその日、組手で対戦相手の得意な双手背負いを封じたり、相手選手の技を上手く受けて凌いだ後に腕ひしぎ十字固めで勝利したりしつつ、最後はご自分の得意の内股で一本をキメるなどで、知略型・対応型・王道型と多様な勝ち方を見せてくれました。世界選手権覇者であり、五輪メダリストであり、キャリアもあるということで、得意技一本調子の柔道ではなく、全体的に深みとコクのある柔道が炸裂していたのが印象的でした。
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【もう1つの柔よく剛を制す】
柔道を表現した言葉に「柔よく剛を制す」という言葉があります。意味的には大体、小柄な方が大柄な対戦相手を倒すという内容になります。そういう解釈でもちろん正しいのですが、私はもう1つ違う解釈を加えたい。それは「ベテランがテクニックや戦略で血気盛んな若手をギャフンといわす」という解釈。スポーツ界、特に柔道などは若手の筋力や体力はそれだけで脅威になり得えます。まさに若手は存在だけで剛なのです。しかしそこをベテランの柔が経験と知略で崩していく。そんな視点がもっと一般化すれば、より柔道を見る上での遊びが増える。そんな意味で今大会の優勝の羽賀龍之介選手は象徴的だった思います。羽賀選手自身インタビューで「29歳で」と仰っていたように、多少年齢を気にされつつも勝ち取った今大会の優勝は、ある意味での「柔よく剛を制す」の体現だったんではないかと思うのです。
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【柔よく剛を制す】
とか言いつつも、従来の「柔よく剛を制す」にもやはり魅力があり、個人的に注目した選手に佐々木健志選手を上げたいと思います。佐々木選手は81キロ級の選手でありながら、重量級選手を次々と倒し、なんと準決勝まで勝ち上がりました。スピードやテクニックを駆使すれば、ウン10キロの体重さがあっても十分戦えるという柔道の奥深さを再確認できました。またご自身寝技が得意ということで、実際準決勝までの試合でも寝技決着があり、立ち技だけじゃない「柔よく剛を制す」を見れたのは結構レアかも知れません。

【総括】

そんなこんなで見所の多い令和2年の全日本選手権だったと思うのですが、無差別の大会などでは世間的に軽量級の選手ばかりに注目が集まるので、そこに重量級の選手はパチキレてる説も聞いたことがあります。なので「柔よく剛を制す」の軽量級ビイキもほどほどにネッ!

【了】



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