寅治郎トライのラジオブログ

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「阿部一二三 vs 丸山城志郎〜東京五輪代表者決定ワンマッチ〜」感想文

どうも寅治郎トライです。

得意技は『しっかり首を絞められてるくせにアゴに引っかかってるアピール』です。
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【阿部一二三 vs 丸山城志郎】
こちらは2020年・令和2年12月13日に日本の講道館7階の大道場で行われた、東京五輪66キロ以下級の代表選手選考のためだけに行われた史上初のワンマッチのみの柔道の試合です。元々の予定では、4月の全日本体重別選手権において双方の直接対決で五輪内定者を決定するという段取りでしたが、新型コロナウィルスが猛威が奮う2020年4月、通常の全日本体重別選手権開催を困難だと全柔連は判断、東京五輪も2021年に延期が決まり、なんやかんやで12月13日のワンマッチで五輪代表を決定することになったのでした。

『元々の予定では、4月の全日本体重別選手権で決定』ということでしたが、もっと元々の方針では、丸山選手が2019年11月の『グランドスラム・大阪』で優勝すれば、ほぼ五輪内定という意向であった所、『グランドスラム・大阪』では阿部選手が丸山選手に勝利し優勝、また2020年02月の『グランドスラムデュッセルドルフ』では丸山選手はケガで欠場し阿部選手が優勝したので、直近の阿部選手の国際大会での成績など考慮した上で、『4月の全日本体重別選手権の直接対決で五輪代表決定』ということだったらすい(違ったらメンゴ)。前述の通りそれもコロナで一旦取りやめになって12月13日のワンマッチになったのです。
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【変数が暴れる】
どんなにそつなく運営されたような試合や大会でも、よく見ると予想外の変数が結果や内容を左右した、というのはあると思いますが2020東京五輪代表決定の『阿部選手vs丸山選手ワンマッチ』に辿り着くまでに二人の間に発動された変数はもはや異常値!加えて阿部選手は2017・2018年の、丸山選手は2019年の世界王者で、両選手ともイケメン!『スポーツは結果が全て』とは言いますが、このお二人の場合は過程だけ見ても楽しめちゃう。いや過程を丁寧に見れば見るほど試合結果への感動と称賛が増す、そういう境地にまでイッたのがお二人の柔道だったと私は思うのです。

【24分間の激闘】
お二人は2019年の体重別選手権でも13分間を戦っており、大方の予想では長丁場になるのでは?と思われていたようです。実際の試合は4分間の本戦で決着が付かず、ゴールデンスコアで20分戦い、合計で24分間の激闘をやってのけたことになります。元々観客も入れずの試合でしたから静寂の中、しかも長時間、黙々と双方からハイレヴェルな技の一進一退の攻防が繰り出される様子は、永遠を思わせる程のエゲツない緊張感に溢れていました。もちろん試合結果は出ましたが、どっちが勝った負けたという感覚は無く、これまであった柔道の持つ武道性やスポーツ性の限界を突破したような濃密な24分間だったと私は思います。「なんか凄ェもん見ちゃったよッ!」というのが率直な感想となりました。
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【政治とスポーツ】
実力が伯仲した複数人から、国の代表を一人選ぶのが五輪や世界大会の厳しさと存じます。しかしやはり一人だけじゃもったいないと思ってしまうのが人情。それはある意味、悲劇を招く側面もあります。ゴリゴリの競争で勝ち上がる醍醐味は必要だが、能力ある者に多様なチャンスを整備するのも必要かと思う。なので、ワイルドカード的な一枠を設けて、世界オープンの予備選を課すなどのハンディ付きの複数人選出制度など、政治の力で実現できんかね、と思ったのであった。

【了】


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