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村上春樹「我らの時代のフォークロア-高度資本主義前史」読書感想文

どうも寅治郎トライです。

読書感想文のお時間です。あるいは。
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【我らの時代のフォークロア-高度資本主義前史】
こちらは作家・村上春樹さんによる著作の短編小説です。『TVピープル』という短編集に収められている作品です。『処女』を巡り、若い男女のすれ違う恋模様・恋愛真理が描かれた内容になっております。他の村上春樹さんの短編にある、ファンシーなキャラや設定を擁するテイストのモノでは無く現実が設定になっています。また登場人物の自分語りも多く『謎残し』や『敢えて語らず』の春樹的手法は抑えられた作品なので、シュール系・未説明系が苦手な人も読み安いように思います。

【処女を巡る冒険】
はるか昔の共同体をモチーフにした民話などで、生け贄に『処女』が供せられた、なんてものを聞いたことがあるし、どっかの歴史的宗教色の強いテロリスト集団では「殉死後には冥界で1000人の『処女』が与えられる、だからテロッちゃおう!」なんて教えがあったりするそうです。もっと現代的現象では、女性アイドルファン界隈などには『処女』を神聖視する勢力などあったりするそうで、アイドルが髪を染めたらファンが離れたとか、男性との交際がバレたら過去のモノだっとしても口撃されるなんてことまであるそうです。私は男ですが、身近な恋バナを聞いて回ると、市井の若い男の恋愛観でも、『処女』には一定の可愛らしを感じたりするのはあるように思います。ここまで言うとどこからか「時代錯誤の変態クズ野郎!」「女性差別のキ○ガイ!」「コンサバ・ロ○コン・セクハラ破廉恥魔!」などの声が聞こえてきそうですが、女性側にも『処女』を特別視している態度や考え方や教育があるし、『処女』性を武器にした態度やファッションやコンテンツがしっかり存在しているように思います。そしてそれらは女性側も理解した上で運用されている。つまり『処女』は時代横断的に、今なお生きる価値観でもあるのではないでしょうか。
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【処女の儚さ】
しかし、そのように人類は『処女』に何かしらの価値観を感じている一方、女性が『処女』である期間は短く、男もふとしたことで『処女』の魔法が覚めたりするものです。そんな儚い『処女』を巡り、恋愛のキメ時に苦しむ男の心の機微が『我らの時代のフォークロア-高度資本主義前史』には描かれていて私は好きな作品なのです。そして読んだ後には、

「○嶋○子センセイよ!処女が大事に扱われて童貞が粗末に扱われるのは差別じゃないのかよぁッ!」

と叫びたくなる作品でもありますwww

TVピープル (文春文庫)

TVピープル (文春文庫)

【了】


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