寅治郎トライのブログ

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村上龍「69 sixty nine」&「はじめての夜 二度目の夜 最後の夜」読書感想文

どうも寅治郎トライです。

スノビズムエスタブリッシュメントがスポイルした日本の文脈をサバイブしてドクショカンソーブン化して『ドンチュノー』している。

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69 sixty nine
こちらは作家・村上龍さんの、半自伝的小説でごさいます。主に高校生の頃のことをあれこれ書いておられます。時は暴動をも辞さず学生が声高に政治的主張をする時代で、またカウンターカルチャー勃興の時代、米軍基地のある佐世保を舞台に、世の中に反抗的な態度を取りまくっていた高校生活が綴られています。

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【はじめての夜 二度目の夜 最後の夜】
こちらも村上龍さんの著作で『69 sixty nine 』の世界観を一部引き継いだ感じの設定になっています。おそらく、中年になった『69 sixty nine 』の主人公と思われる人物が、中学生時代を回想していくという物語です。『69 sixty nine 』へと続く主人公の反抗的な態度は中学生の頃すでに健在?だった模様。

【作風】
69 sixty nine 』と『はじめての夜 二度目の夜 最後の夜』は共に読み安い語り口で、わりかし明瞭なトーンで話が進んでいきます。60年代中期から後期の中高生の雰囲気や、60年代の時代の描写としても読めます。同じく半自伝性のある作品と思われる『限りなく透明に近いブルー』や『村上龍映画小説集』などのちょっとグレーでドラッグまみれの世界観とは違う感じがします。前者群は陰鬱が過ぎることはなく、後者群は陰鬱な要素を多分に含んでいる、そんな違いがあるようです。また前者群の雰囲気を軽く踏襲した風な作品に『長崎オランダ村』があります。

【10代設定】
村上龍作品のキーワードには『えげつない快楽追求』や『システムへの反逆』があるかと思います。双方とても強烈な態度ですが『69 sixty nine 』では10代設定もあってか『えげつない快楽追求』や『システムへの反逆』などと言語化される前段階の、名前の無い、幼くプリミティブな原型がそのまま表現されている感じ。『明るさ』や『ヤンチャ』くらいの濃度かと思われます。『えげつない快楽追求』『システムへの反逆』などの仰々しさ無しでも『村上龍世界』の展開が楽しめます。

【同級生エロ】
『はじめての夜 二度目の夜 最後の夜』では初恋の同級生と40代という大人になってから改めて出会い、青春の感想戦をする、というロマンティークにしてエロティークな設定である一方、そこに乗り切れない感情も、主人公を通して吐露されます。誰しも自分の10代は特別で大切だから、大人になっても異性の同級生への思慕に駆られるなんてことがあるけれど、40代にもなれば『10代性』より『社会性』が心理的に優位に立つってことなんでしょうねぇ。なぬで、同級生エロにロマンを持つ方はお早めに!

69 sixty nine (集英社文庫)

69 sixty nine (集英社文庫)

  • 作者:村上 龍
  • 発売日: 2013/06/26
  • メディア: 文庫
【了】

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