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橋下徹「政権奪取論~強い野党の作り方~」読書感想文

どうも寅治郎トライです。

人の世の万年野党をやっています。
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【政権奪取論~強い野党の作り方~】
この本は、元大阪府知事・元大阪市長日本維新の会の始祖である、橋下徹さんの著作です。タイトルと表紙の写真の感じから、激アツで右々しい絶叫スローガンの連続集のように思ったのですが、そういう感じの内容ではなく、大阪府大阪市で行政のトップとしてやって来たことの中でも報道されず地道にやってきたとを語ったたり、国政では野党で権力を持っていない維新の会を取り上げて、真摯に足りない所などを指摘している本です。行政の長の経験からの物言いが多く、小美しい理想論に堕することなく、シャープでリアルなモノ言いが光ります。メディアでのオラオラしてる橋下さんしか知らない人(私もそうでした)に読んで欲しい著作です。

【野党を語る本!?】
政治家の著作は数多ありますが、大体は『自分が与党になったら○○する』『自分が総理になったら○○する!』みたいな内容が多いものです。しかしこの本は、野党論に大幅に尺を使っていて、珍しい感じがしました。もちろんこの本で橋下さんが論じている野党とは、近未来に政権を取るとことが前提の、政権担当能力があり、常に政権交代の芽のある、いわゆる野党第一党のような野党です。また野党にフォーカスしているからといって、決して政治思想本として内容が弱い感じもしません。与党でキッチリ仕事するための前段階としての野党のあり方を語っているので、寧ろ政治思想本として説得度が高まっていると思います。

【保守・リベラル論争は要らない】
読んでなるほどと思った所に『評論家的な保守・リベラル論争は要らない』という箇所があります。ある政策の保守度がとれくらいか、リベラル度がどれくらいかは一律ではなく、個別の政策ごとに決めるし、しかもその手の決め事は山ほどあるので、『保守陣営vsリベラル陣営』みたいな大仰な話は要らないというのが実態だということらしいです。こういう言及から、政治を『論』じる側と、政治を『執』り行う側では認識に相当な隔たりがあることが窺われます。政治を知るに報道やアカデミズムだけではダメなんだな、と勉強になりました。

【野党とは?】
そして野党とは『選挙に勝って与党になってこその野党なので、結局は野党はまとまることが大事。そのまとまる力・まとめる知恵こそが政治力の源泉になる』と言い『まとまる力・まとめる力とは人間力』と喝破します。厳格な論理や法理の飛び交う世界でやってきた人からの『人間力が必要』との主張がとても印象的でした。

政権奪取論 強い野党の作り方 (朝日新書)

政権奪取論 強い野党の作り方 (朝日新書)

  • 作者:橋下 徹
  • 発売日: 2018/09/13
  • メディア: 新書

【了】


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